8時から4時まで踊り続け、軽快なリズムと威勢のよい踊りが印象

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♪ 郡上のな~あ八幡 出ていく時は(ア ソレンセ)で始まる郡上節。郡上節で知られる郡上八幡市といえば郡上おどり。何と7月中旬から9月上旬に渡って32夜踊るロングラーンの祭り。もっぱら郡上節より「かわさき」「春駒」「三百」などの曲が多く、中でも8月13日に行われる徹夜おどりがメインイベント。軽快なリズムと威勢のよい踊りが印象的で、夜の8時から朝の4時まで踊り続ける。この郡上踊りは、以前から一度行ってみたいと思っていたが、1泊2日の小旅行だがついに実現した。車で郡上八幡まで行ったが、この日は車が空いていたので、意外と早く着いた。まだホテルのチェックインには早いので、市内を廻ってみた。やはり想像してた通り、奥美濃の小京都らしく、昔風の町屋が多く、また家の前には鯉や川魚が泳いでいる用水があり、この街の風情を醸し出している。ここの風景は多少趣は違うが飛騨高山の古河地区にも見られるが、いずれにしても水が綺麗でなければ成り立たない光景だ。

 吉田川に架かる新橋は高くて、地元の子供たちは勇気がある

初めて訪れた街だが、何んとなく祭りの雰囲気が漂い、これから祭りを前に、街はどこか浮かれている感じをさせる。たまたま吉田川に架かる新橋を偶然通りかかった。ここはテレビのドラマやドキュメントなどでよく観ていた。何しろ子供たちが威勢よく川に飛び込むシーンが蘇ってくる。実際この新橋に立ってみたら、橋から川面までは12mもあり、覗い他だけでビビった。高所恐怖症の著者には端に立っているだけで下半身がゾクゾクしてくる。たぶん子供だからできるのだろう。市内巡りをしたいたら、いつの間にか4時を過ぎていたので、ホテルに向かった。ホテルは温泉ホテルだったので、とりあえず夕飯前に温泉に行った。その温泉は平成6年(1996年)に湧出したばかりで、泉質は単純温泉。浴室の大きさはほどほどにあり、可もなく不可もなくって感じだった。夕食はホテル旅館に多く見られるオーソドックスなメニュー。8時に徹夜おどりの会場までホテルのバスが出るので、それまでゆっくり寛ぐつもりだった。しかしこの旅行には子犬を連れてきていた。犬も狭い所に押し込まれていたので、開放感からか部屋の中ではしゃいでいた。

 偽装用のピクニック用のバスケットに入れた、我が家の愛犬

その時、中居さんが急に部屋に床を引きに表れた。あまりにも突然だったので、犬を隠す暇もなかった。中居さんは「あらいたの」と犬に愛想をしていた。咄嗟に三千円を中居さん握らせ口止めをした。中居さんは人の良さそうな人だったが、このホテルは動物は駄目と聞いたいたので仕方ない。それでホテルと揉めるより三千円は安いもんだ。しかし難関はまだ残っている。バスに乗りまでの玄関が勝負だ。普通、犬は専用のキャリーケースに入れるが、我が家ではハイキング用のバスケットに犬を入れて行動をする。専用のキャリーケースでは、いかにも犬が入っているって感じになるから避けていた。行きつけの京都先斗町の店でも初めは、バスケットに入れて店のマスターの目を盗んで食べ物を与えていたが、ある時「なには入っているの」と帰り際に聞かれた。仕方なくバスケットを開けて、実はと云って犬を見せた。「なんだ犬なの。家は大丈夫だから」と云われ、それからその店では堂々と犬を出すようになった。今回も何事もなく無事バスに乗り込めた。

 同じテンポで踊ったいるの、何故か飽きらせない何かがある踊り

会場に着いたら、既に徹夜踊りは始まっていた。踊りを見渡せる場所を陣取って、観ることにした。踊りは大体五曲をローテションにして何度も繰り返している。確かに同じことに繰り返し踊っているが、見てる側に飽きさせない何かがある。気がついたら当初より、踊りても、観客も増えていた。犬も初めは腕の中で、抱かれて静かにしていたが、だんだん地面に降りたいのか、腕の中で落ち着かなくなってきた。無理もない。人間の勝手で犬が付き合わせられているのだから、犬もたまったものではない。面白いものだが、人が増え祭りも最高潮になってきた。我々が見ている場所は小高くなった丘で、屋台の裏側がよく見える所だった。下のお好みやでは、キャベツは自動千切り機を使っていたので、何気なく見ていたら驚いた。キャベツは洗わずに丸ごと機械に嵌めて切り出したではないか。千切りにしたキャベツを洗うでもなく、そのまま鉄板に放り投げた。実際、食べ物屋の裏側はこんなもんかもしれない。裏側を知ってしまったらまともに食えやしない。

 予期もしない時に、犬が「ワン」と吠えたのには予想外

昨夜の祭りの余韻を残し目覚めた。昨夜の祭りの帰りは、ホテルもフロントに人がいなかったので、犬を何事もなく通れた。しかし問題はこれからだ。フロントを通る時だ。例のバスケットに犬を入れて階段をおりた。その時、運悪くホテルの従業員と出くわした。犬はバスケットに入っている時は、非常におとなしい。我ながら良く躾けた思っている。従業員とすれ違った時だった、突然、犬が「ワン」と鳴いた。慌ててそのまま部屋に戻った。何故今日に限って吠えたのだろう。一度バスケット出してから再度犬に言いつけた。気を取り戻し、フロントの前を通った、今度は犬も吠えずに大人しくバスケットに入っていた。やはり犬を飼っていると色々気を使う。犬などは初めが肝心だった。初めからそのように躾や教育をするべきだった。ついついどこかで甘やかしてしまう。これが駄目なのを承知しているが、犬の顔を見ているとついつい甘くなってしまう。でもこれ機に、旅行には犬を連れて行くのを諦めた。動物病院に預けることにした。

 古の面影の残す明治村は大き過ぎて、歩いて廻るには限度がある

郡上八幡からは、明治村に行ってみた。長年行ってみたい一つだったが、なかなか機会がなかった。門を入れば、もう明治時代にタイムスリップしたような錯覚さえ感じる。約100万㎡の広大な土地は、明治期の建造物を中心に「日本最古級の蒸気機関車」「京都市電」の体験乗車をはじめ、ハイカラ衣装体験、グルメなど「明治」も体感でき、体験型の野外博物館。高度経済成長の影で消えゆく貴重な建造物を保存を願って建築家の谷口吉郎氏をはじめ名古屋鉄道社長(当時)の土川元夫氏の同窓生の二人が力を合わせ、昭和40年(1965年)に開村。敷地があまりにも大きく、ゆっくり廻っていられない。また隅々まで廻るほど興味がある訳でもなく、ただ一度訪れてみたいだけだった。当時は園内は廻るには歩くしか手段がなかった。歩くのはヘトヘトだ。主だった所だけ掻い摘んで見て廻り、早々と退散することにした。しかし今になって考えると明治村をもう少しジックリ巡って見たかった後悔をしている。

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